ウイルスや細菌などの異物が体内に入ってくると抗体がつくられて、これらの異物をやっつけようとする「免疫」というしくみが私たちの体には備わっています。
ところが、食べ物などの体に害を与えない物質に対しても、この免疫のしくみが有害な物質なのだと過剰に反応して攻撃をし、さまざまな症状を引き起こすのが「アレルギー」です。本来ならば体を守るはずが、逆に自分自身を傷つけてしまうのです。
アレルゲンは身近に多く存在している
アレルギーの原因となる物質のことをアレルゲンといい、これらに対する過剰反応によって引き起こされる現象には、くしゃみ、鼻水、せき、じんましんなどの症状が現れます。花粉、ハウスダスト、ダニ、動物の毛、食品、薬品など、私たちの身のまわりには数多くのアレルゲンがあり、どのアレルゲンに反応するかは、人によって違います。
代表的なアレルギー疾患には、花粉症やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそくのほか、食物のアレルギーもあります。
人間の体がアレルゲンに接して攻撃するときに、ヒスタミンやロイコトリエンという物質が放出されます。ヒスタミンは鼻水や涙目、じんましんなどの炎症反応を起こしたり、ぜんそく発作の原因にもなります。ヒスタミンよりも活性が高いロイコトリエンは、持続時間も長いと考えられています。特に、脂肪酸のアラキドン酸からつくられるロイコトリエンは、EPAからつくられるロイコトリエンより、アレルギー反応を引き起こす活性が非常に高いのです。
サプリの利用でアレルゲン除去による栄養素不足を避ける
食物アレルギーがある場合には、アレルゲンの食品を避ける必要がありますが、数多くの食べ物に含まれている卵や乳製品がアレルゲンだと、制限によって本来は体に必要な栄養が不足することが考えられます。それには、サプリメントの利用で栄養素を補い、抵抗力を高めましょう。
一般的にはアレルギー症状を緩和する効果があるといわれているリノール酸などのオメガ6系の脂肪酸ですが、アレルギーの炎症を抑えるには、このオメガ6系の摂取を減らし、DHA・EPAなどのオメガ3系の脂肪酸との比率を、オメガ6系が2:オメガ3系が1で摂るのが望ましいです。
また、抗炎症、抗ヒスタミン作用のあるビタミンCの摂取も、アレルギー症状を和らげるのに有効だと考えられます。
アレルギー症状を緩和するために摂りたいのは
- DHA500mg
- EPA500mg
- ビタミンC1000mg