冷え性とは実際の暑さや寒さに関係なく、異常に体の冷えを感じる状態のことです。
人間には体温を一定の温度に保つ恒常性が備わっています。体の中では、血管が収縮して熱を逃がさないようにし、蓄えられた糖質や脂肪を燃焼させ熱をつくろうとします。その熱であたたまった血液が全身を巡ることによって体があたたまります。このうちのどれかが狂ってしまうと、手足などの異常な冷えである「冷え性」が起こるのです。
また、筋肉が熱を効率的に産生するので、筋肉が少ないと冷えやすくなります。女性は男性と比べ筋肉量が少ないため、冷えやすいと考えられます。
運動をすると毛細血管の血流が良くなり末端の冷えは改善できますが、運動不足だと体液を貯留させ、いわゆる「むくみ」が起きて、特に足の冷えを助長します。
栄養不足で冷え症になる
過度なダイエットでの栄養不足も熱の産生がうまくいかない原因のひとつです。若い女性に冷えを訴える人が多いのは、まさに女性のダイエット志向が影響しているのでしょう。
食事のエネルギーを減らしても必要な栄養成分をきちんと摂取するというのは、知識や工夫がかなり必要になり、とても難しいものです。痩せている人の多くは栄養不足な状態であり、その結果、低体温の状態が続くと、基礎代謝が少なくなってしまいます。食事は、朝・昼・夕と3食きちんととることが大切です。無理なダイエットは良くありません。
ダイエットが習慣になっている人に不足しがちな栄養素は、タンパク質と鉄分です。両方を含んでいるのは赤身の肉や魚、卵など。こういったタンパク質は、血管の水分吸収能力を高めます。
そして、体をあたためる効果があってビタミン類を多く含む玉ねぎ、ごぼう、かぼちゃ、しょうが、にんにく、ごま、ナッツ類なども適度に摂取するよう心がけましょう。
冷え性対策に大事な栄養素はビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、そして良質なタンパク質です。サプリメントで補給するなら、エネルギー代謝の低下による冷えを防ぐマルチビタミン、マルチミネラルです。それと、血行を良くしてホルモンのバランスを整えるはたらきがあるビタミンEです。タンパク質としてはプロテインです。
冷え症を改善するために摂りたいのは
- マルチビタミンメーカーの指示量
- マルチミネラルメーカーの指示量
- ビタミンE100~200mg
- プロテイン1回7~20g