まず原因を追及すること
味覚障害という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
味覚障害が起こると、甘味、苦味、酸味、旨味などの味覚が低下したり、何を食べてもまったく味を感じなくなったりします。また、口の中に何も入っていないのに塩味や苦味を感じることがあったり、何を食べてもまずく感じてしまうといった症状もあるといいます。これらのように、本来の味とは違った味を感じてしまうことも味覚障害です。
ある時から急に味覚が変わったとか、自分が好きなものの味が変わったような気がする、などのようなことが思い当たれば、味覚障害のサインの可能性があります。
味覚障害の原因は、亜鉛の摂取不足や、いくつかの病気によるものです。なかには脳梗塞のような生命にかかわる病気が原因となっている場合も考えられますので、変化に気がついたら、早めに医師の診察を受けてください。食生活が偏り、食事から摂取する亜鉛やタンパク質の量が不足すると、味覚障害に陥る場合があります。また、加工食品などの食品添加物の中には、食品に含まれる亜鉛が体に吸収されるのを妨げるものがあるといわれています。
高齢になると、亜鉛の吸収能力が低下するので欠乏が起きやすくなります。60歳を過ぎると味覚障害を訴える人が増加しています。
舌の表面には、味蕾(みらい)という、味覚を感じる器官(細胞)があるのですが、その新陳代謝がじゅうぶんにおこなわれなくなるために、障害があらわれます。その維持には亜鉛とタンパク質が必要になります。
また、糖尿病や腎臓病にかかっていても亜鉛が不足することがあるし、薬を服用している場合にはそれが影響していることもあります。
これらのように、さまざまなことが原因しているといえますので、元々の原因を突き止め、普段の食事から亜鉛の摂取につとめたいものです。
サプリメントを摂るなら
亜鉛の摂取のほか、タンパク質の補給も大切ですから、プロテインの中に亜鉛が含まれているものを選ぶのも良いでしょう。
亜鉛の吸収には、血液中のビタミンEの濃度が適正に維持されている必要があって、亜鉛と銅の含まれる割合が10対1が効果的だと考えられています。
味覚障害を改善するために摂りたいのは
- プロテイン
- 亜鉛
- 銅
- ビタミンE
1回7~20g
15~30mg
1.5~3mg
100~200mg