ストレス・うつに負けない体をつくる

ストレスで栄養状態が悪くなる

仕事や学校へ行きたくない、誰にも会いたくないなど、消極的な思考や行動になってきたら、それは、うつの状態かもしれません。過剰なストレスからうつ状態になり、とても深刻な状況に陥ってしまう人が増えているといわれています。

ストレスを受けると、脳や身体にはさまざまな影響が出てきますが、これらの変化の多くは目に見えないために周りの人にはわからないし、自分自身でもわかっていないことが少なくないようです。

ストレスは、アドレナリンの分泌を促し血管を収縮させて血行不良を引き起こします。さらに、胃腸の機能を低下させるために、栄養の吸収能力まで低下させてしまいます。

栄養不良によって無力感や脱力感が生まれ、偏った食生活になり、全身的に栄養状態が悪化します。それがうつの状態をますますひどくして、放っておくとうつ病に移行する危険があるのです。

食べたり食べなかったりという状況では、急激に血糖が上昇したり、低血糖になったりします。低血糖の状態だと集中力が続かなかったり、やる気の無さの原因となってうつを加速度的に進行させることも考えられます。

偏った食事をしていると、特にタンパク質や水溶性のビタミンが不足しがちになります。ストレス下において分泌されるホルモンの合成には、ビタミンCとタンパク質が必要になるので、どちらの栄養の摂取も欠かせないところです。また、ビタミンB群が不足するとイライラしたり不安になったり、心身機能全般が低下してしまいます。

ハーブ系サプリで症状を和らげる

ストレスやうつ病対策のサプリメントに、セントジョーンズ・ワートやカヴァカヴァがあります。これらのハーブのサプリメントは、一度にたくさん摂ったから効くというものではなく、用量を守り継続して摂取することが大切になります。

眠気を誘発することや、ほかの薬の効果などに影響することもあるので、何かほかの薬を服用している場合には注意が必要です。使用前に医師や薬剤師に相談しましょう。

ストレスに負けない体をつくるために摂りたいのは

  • ビタミンC
    500~1000mg
  • ビタミンBコンプレックス(B1、B2、B6)
    各5~10mg
  • セントジョーンズ・ワート
    メーカーの指示量

水溶性低分子キトサン「ヌーススピリッツ」を使ってみた効果と使用感

病後の体力を早く回復する

病気をした後の肉体疲労時には、睡眠をじゅうぶんにとることと鉄分をしっかり補給することが大切です。

疲労の原因の中でいちばん多いのが鉄欠乏性貧血です。健康な女性でも生理がある人の20パーセントくらいは、貧血になっているといわれています。女性の場合、出産後であればなおさら、鉄の欠乏が深刻であると考えられます。

鉄には病気に対する抵抗力を増進させるはたらきがあるので、病気にかかっている時には、鉄分の必要量が増えているといえるでしょう。

体力の回復にとっては、睡眠をじゅうぶんにとれるかどうかということも大きく影響します。個人差はありますが、大半の人は最低でも6時間以上の睡眠が必要になります。

体力を早く回復させるには、じゅうぶんな睡眠を確保しながら、病気や出産で消費したビタミンやミネラルを補給しましょう。そうすることによって、体のエネルギーの代謝を高めます。また、軽い運動から始めて体を動かし、療養中に低下してしまった筋力や全身の持久力を取り戻しましょう。

身体機能を活性化する抗酸化ビタミン

栄養をしっかり摂ることは大切ですが、体力の回復を意識しすぎての食べ過ぎには気をつけます。これを避けるためには、サプリメントを上手に取り入れましょう。

疲労を防いで、体の抵抗力を高め、鉄欠乏性貧血を改善するために、まずは鉄分を補給する必要があります。また、エネルギー代謝を高めるビタミンB群の代謝にも、鉄分が欠かせません。そして、鉄の吸収にはビタミンCが必要となります。

タンパク質は体をつくる重要な成分であり、病後の体力回復時に必要な栄養素の利用効率を高めます。また、βーカロテンやビタミンC、ビタミンEといった抗酸化物質には活性酸素から細胞を守り、体の機能を活性化するはたらきがあります。

こういったさまざまなビタミンやミネラルを同時に摂取することで、それぞれの効果を相乗的に高めるのです。

病後の体力を早く回復するために摂りたいのは

  • マルチビタミン
    メーカーの指示量
  • マルチミネラル
    メーカーの指示量
  • プロテイン
    1回7~20g

更年期の症状を軽減する

女性の体は、40歳を過ぎた頃から卵巣の機能が低下し始め、そのうちに閉経を迎えます。閉経の前後10年間を更年期といいます。女性の多くは、だいたい50歳前後で閉経を迎えることから、一般に45歳~55歳を更年期と呼んでいます。

更年期の時期にさしかかると卵巣機能の低下が急激になり、これに伴って、卵巣から分泌される女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが減少し、体の中のホルモンのバランスが崩れます。ホルモンバランスが乱れると自律神経の調節も乱れ、ほてりやのぼせ、冷えなど、体にさまざまな不調が現れます。こうしたホルモンバランスの乱れによっておこる不調を更年期障害といいます。

更年期には、ほとんど気にならないまま終わってしまう人もいれば、日常生活が困難なほどの症状が出る人もいます。更年期の症状にはとても個人差があって、顔のほてり、頭痛やめまい、倦怠感、気分が落ち込む、怒りっぽいなど、さまざまな症状が現れ、ひどく悩まされる人がいるのです。そして、精神的なストレスや環境の変化にも、大きく影響を受けるといわれています。

自覚症状がほとんどないという人でも、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下することで、骨粗しょう症への影響やコレステロール値の急激な上昇など、体には確実に変化が起きています。

調子がすぐれないのは更年期の症状だと思っていたら他の病気のサインだったという可能性もありますので、心配なことがあれば、病院にかかってみるのもいいかもしれません。

なお、近年では、男性にも更年期障害があることがわかっています。

大豆製品を積極的に摂る

女性ホルモンに似た作用があることで知られている植物物質の「イソフラボン」。大豆に豊富に含まれるこのイソフラボンが、更年期の不快な症状を予防することで注目されています。豆腐や豆乳などの大豆製品を積極的に摂るようにしましょう。

ほてりの原因のひとつには、動物性タンパク質の過剰な摂取もあると考えられています。女性ホルモンには骨量を保つ働きがあるのですが、エストロゲンが減少することで骨粗しょう症が起こりやすくなります。タンパク質の摂取が肉類に偏っていると、骨からカルシウムが溶け出すのを促進させてしまうので、動物性タンパク質の摂りすぎには注意しなければなりません。

ビタミンCやEは、生理的なストレスを緩和するのに効果的です。また、エネルギーの代謝を効率良く保つためには、ビタミンB群が欠かせません。

食生活の改善のほか、体を動かすこともおすすめです。ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動は、代謝を上げるほか自律神経を安定させるのにも良いです。体を動かしてリフレッシュしたり、趣味を楽しんだり、ゆったりした時間を過ごすのも大切です。

更年期の症状を軽減するために摂りたいのは

  • イソフラボン
    30~50mg
  • ビタミンC
    1000mg
  • ビタミンE
    100~200mg
  • ビタミンBコンプレックス(ビタミンB1、B2、B6)
    各5~10mg

女性ホルモンと同じような働きをする大豆イソフラボンについて