むくみにくい体をつくる

女性なら特に、体のむくみを気にする人は多いでしょう。朝起きると顔がむくんでいる、夕方になると足のむくみが気になる、こういったことは多くの人が経験があるかもしれません。

むくみというのはダイエットをおこなっても解消することができないし、放っておくと、肌がデコボコして線が入り、自然に消すことができないあのセルライトができてしまいます。そして、むくみは冷え症などの原因にもなります。

むくみが起こってから何とか解消しようとする人が多いと思いますが、むくみにくい体をつくるよう心がけることも大切です。

体がむくむのはミネラルバランスが乱れるため

長い時間同じ姿勢でいる仕事などでもむくみは起こりますが、そのほか何かの病気が原因となっているむくみ以外に、一般的に感じるむくみは、体のミネラルバランスの乱れによって起こっていることが多いのです。

私たちの体は、成人でおよそ60パーセントが水分でできているといわれていて、細胞内や血管内などにはたくさんの水分があります。この体内の組織に含まれる水分が何かの原因によって異常をきたし、増加してしまった状態をむくみといいます。

例えば、食事で塩分を多く摂った次の日やアルコールを飲み過ぎた次の日には、ナトリウムとそのほかのミネラルのバランスが明らかに崩れています。ナトリウムは細胞外に、カリウムは細胞内にあってバランスを保っているのですが、細胞外のナトリウムの量が多くなると水分はたまりやすくなって、その結果、むくみが生じるというわけです。

足がむくむなら、積極的に足の筋肉を使うことがむくみの解消につながります。それは、運動するなど足の筋肉を使うポンプ作用によって、血液や体液が心臓へ戻るのが促進されるからです。

体外へ余分なナトリウムを排出してくれる栄養素はカリウムです。食品では、野菜や果物、ナッツ類などに多く含まれています。

サプリメントで補給するなら、水分の代謝を活発にして排出しやすくするビタミンB群とビタミンC。そして、マルチミネラルなら、さまざまなミネラルをバランス良く摂取できます。

むくみにくい体をつくるために摂りたいのは

  • マルチミネラル
    メーカーの指示量
  • ビタミンBコンプレックス(B1、B2、B6)
    各5~10mg
  • ビタミンC
    1000mg

余分な水を排出するには、はとむぎの利尿作用もおすすめです。

肥満を予防する

運動を習慣化して脂肪を燃焼させる

肥満というのは一般的に、摂取するエネルギーよりも消費するエネルギーのほうが少ないことが原因で起こります。それは、運動不足だったり、食べ過ぎだったり、この両方が重なっても起こる現象といえます。

つまり、肥満を予防するためには、摂取エネルギーを減らすだけではなくて、消費エネルギーを増やすことがポイントになるのです。

消費エネルギーを増やすことというと、運動で体を動かすこと。運動を続けておこなうことで、毛細血管が発達し、脂肪が燃焼しやすい体になります。

太りにくくするための栄養素

そして、脂肪を燃焼させるためには、タンパク質は必要不可欠な栄養素ですから、毎日摂りましょう。筋肉をつくるためにタンパク質は大切なものですが、筋肉の量が少ないと脂肪の燃焼に必要な基礎代謝量も減ってしまうのです。

運動をすると活性酸素が発生するのですが、この対策としてはビタミンCなど抗酸化ビタミンを摂取しましょう。エネルギーの代謝を促すためには、ビタミンB群を摂取します。

肥満を防ぐためには、総摂取エネルギーを減らす際に、まず脂肪分の摂取量を減らすことが大切です。脂肪も必要な栄養素ではありますが、肥満の原因になるほか消化吸収も悪くするので、摂りすぎないようにしたいものです。また、食物繊維が豊富な食品は、量が少なくても満腹感が得られるし、余計な脂肪を包み込んで体外へ排出してくれます。

ダイエットなどでエネルギーを制限すると、さまざまなビタミンやミネラルが不足しやすくなります。そうすると、エネルギーの代謝や免疫力が低下したり、コレステロールの値が上がったりと弊害がありますから、サプリメントで補うと良いでしょう。

肥満を予防するために摂りたいのは

  • 食物繊維
    5~10g
  • マルチビタミン
    メーカーの指示量
  • マルチミネラル
    メーカーの指示量
  • プロテイン
    1回に7~20g

肌荒れを改善する

私たちの皮膚は表皮と真皮の2層構造になっていて、からだ全体を覆っています。通常、顔や手は、常に外の環境と接していて、紫外線などさまざまな刺激を受けやすくなっています。

洗うときに強くこすってはいけないといいますが、それは、皮膚が、厚い部分でも1.5ミリほどしか無いためです。

真皮の主成分となっているのはコラーゲンですが、年齢を重ね、コラーゲンの産生が減少するとコラーゲンの層が縮小して、表皮のほうが衰えてきます。表皮は細胞がつぎつぎに入れ替わるので健康な肌を保っているのですが、やはり、同じように年齢を重ねるとともに、細胞が入れ替わるのに時間がかかるようになって、古い表皮は乾燥でハリを失い、これが肌荒れの原因になるのです。

紫外線は活性酸素を大量に発生させて肌にダメージを与えます。地表まで届く紫外線(UV)にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があるのですが、皮膚に届く紫外線の割合は、UVAが約95パーセント、UVBが約5パーセントだといわれています。

UVAは波長が長いため、屋内にいたとしても窓ガラスなどを通過して皮膚に浸透し、真皮や皮下組織を傷つけ、時間が経過するとシミやシワ、たるみの原因になります。一方のUVBは真皮までは届きませんが、肌に強く作用し、皮膚を赤くして痛みや炎症を引き起こします。

紫外線は季節にかかわらず、そして曇りの日でも降り注ぎますから注意が必要です。

健康な肌のための栄養とは

肌を健康に保つためには、まず、水分補給で肌に潤いを与えることが大切です。

肌の新陳代謝を活発にするにはビタミンB群が欠かせません。コラーゲンの生成に不可欠で、活性酸素に対して強力な抗酸化作用があるのはビタミンCです。βーカロテンは、皮膚の感染に対する抵抗力を高めます。

また、ビタミンEには血液の循環をスムーズにするはたらきがあります。毛細血管の血液循環を良くして、皮膚表面の新しい細胞の生成を促すのに期待されます。

そしてもうひとつ大事なのが、必須脂肪酸です。必須脂肪酸は体内で合成できないので、食品から摂取しなくてはならない脂肪酸なのです。γ(ガンマ)リノレン酸などの必須脂肪酸は、肌に水分を閉じ込めて弾力を与えるはたらきがあります。

肌荒れを改善するために摂りたいのは

  • βーカロテン
    10~30mg
  • ビタミンBコンプレックス(B1、B2、B6)
    各10~20mg
  • ビタミンC
    1000mg
  • ビタミンE
    100~200mg